山本伸樹さんの「メッセージ」そっくりな大和郡山市の柳町「金魚電話ボックス」について記録しておきます。
【事の概略】
- 有名な金魚の産地である奈良県大和郡山市の街角に、金魚が泳ぐ電話ボックスが展示されいて、とっても好評だったが、撤去されることになった。(20180412に展示終了し、今後撤去の予定)
- 実はこの「金魚電話ボックス」は、山本伸樹さんの作品のパクリ。そしてなぜか、パクリなのにアートイベントで二回にわたり展示された過去を持つ。
- 山本伸樹さんは「金魚電話ボックス」の展示継続を望んでいたし、「金魚電話ボックス」ファンの方も展示継続を望んでいた。
【私の感想】
- 山本伸樹さんの主張は正当だと思います。又、山本伸樹さんの対応案も紳士的で好ましく思いました。
- 「金魚電話ボックス」が撤去される事になったのは残念に感じました。「金魚電話ボックス」の所有者や管理者は大変悩んだと思います、同情というか少しかわいそうに思います。大和郡山市の柳町の方、「金魚電話ボックス」のファンの方、撤去される事になったことで残念な思いをした方々に同情します。
- アートイベントの主催者とか選考委員って案外いいかげんなのね。って思いました。
- あと付録的感想ですが、、、山本伸樹さんはFacebookで政権批判が多すぎ、辟易するレベルで多過ぎ。<まあ、本題には関係ないので薄色で小さな文字にしました。
山本伸樹さんの書いた、以下の文書が一番わかり易いです
- 京都造形芸術大の「金魚部」が2011年に私の作品と同じものを作り、大阪キャンバスに入選して、出品し、2012年には私の指摘で、それを認め、出品を辞退し、活動を休止した。
- それによって放置されていた、作品の部品を譲り受けた、「金魚会」という別なグループが、私の作品を知りながら、それを使って新たに私の作品と同じものを制作し、2013年に奈良・町家HANARART2013に出品した。
- 私の指摘にも関わらず、その後2014年まで常設として設置し続けた。
【この件に関する記録】
情報発信してくださっている方々のブログやツイッターを出来る限り記しました。みなさまに感謝いたします。将来これらの情報が散逸した際の記録として引用させていただきました。URLも発信者が誰なのかも記してあります。
以下長いです、
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1998年:作品「メッセージ」(山本伸樹、1998年制作)が発表される。
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寮美千子 @ryomichico 0:50 - 2018年4月8日
https://twitter.com/ryomichico/status/982646711305687040
問題の金魚電話。山本伸樹氏の作品はマイナーとの声もありますが、1998年「メッセージ」と題して初めて発表されたときから東京新聞が取り上げ、最初から話題の作品でした。この後も、作品を展示するたびに話題になり、2001年には、週刊新潮のグラビアを飾っています。
199811東京新聞 |
週刊読売1998年11月29日号グラビア「金魚ボックス?」
松永洋介/ならまち通信社@narapress https://twitter.com/narapress/status/982558284597964802
返信先: @meme_jinrouさん、@kibokanazawaさん
週刊読売1998/11/29号で1ページまるごと使ってグラビアで紹介されている山本伸樹作「メッセージ」です。東京都清掃局と朝日新聞社が後援した現代アート展で、これが最初の発表でした。このように、発表当初から大きな話題になっていたのです。京都造形芸術大学金魚部「テレ金」発表はこの13年後です。
週刊読売1998年11月29日号グラビア「金魚ボックス?」 |
2000年
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ミーム@meme_jinrou 0:35 - 2018年4月9日
#金魚電話ボックス
しかしこの山本という人は2000年にも外国の人相手に同じようにごねてたみたいですね。もしかしたらですが、その時に味を占めて今回もそれと同じノリでやってそうですね
YomiuriWeekly20001217 |
2001年
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週刊新潮2001年4月19日号カラーグラビア「電話ボックスの「金魚鉢」」
松永洋介/ならまち通信社@narapress
https://twitter.com/narapress/status/981050952978382849
奈良県大和郡山市の柳町商店街に2014年から設置されている「金魚電話ボックス」が撤去される。もともと、福島県いわき市在住の現代美術作家・山本伸樹氏の代表作(1998〜)を第三者が盗作したもの。大和郡山と商店街の不名誉にならないよう、原作者公認作品としての仕切り直しを模索中だった。
週刊新潮2001年4月19日号カラーグラビア「電話ボックスの「金魚鉢」」 |
2011年:
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おおさかカンヴァス | おおさかカンヴァス推進事業
http://osaka-canvas.jp/
http://osaka-canvas.jp/archive/project/osc2011/99/
テレ金
本物の電話ボックスに1000匹の金魚を遊泳させ、大きな話題を呼んだ。作者の金魚部は、金魚すくいや餌用として大量に生産・消費される金魚のあり方を見直し、新しい日本の伝統文化として開花させることを目指している。金魚の代表的産地、大和郡山からの協力も得て、初めての大作に挑んだ大学1回生6人組。1日に水を3回も換えるなど、金魚の快適空間維持には大変な苦労が伴ったが、優雅に遊泳する金魚の姿は公園を訪れた人々の大人気を博した。
金魚部
京都造形大学1回生の6名(穐山史佳、井川絢子、石田香澄、留岡愛子、花田康史、森彩)に、コラボレーターとしてメディアアーティストの銅金裕司氏を迎え2011年5月に発足。展示発表は今作『テレ金』が初となる。日本伝統文化としての金魚の復興、そして使い捨てとしての金魚経済・産業の見直しを掲げている。今後、シリーズ化を見通しており、大阪から日本へ、さらには世界で金魚一代ブームを興すことを指針としている。
金魚部
https://twitter.com/kngbd/
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K-Pool Project 金魚課長
金魚部!2011.12.03 Saturday
http://k-pool.jugem.jp/?eid=31
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こんにちわ、K-Pool Projectのむっちゃんです!
さっそくですが、皆さんは今話題の「金魚部」ってご存知ですか?
まず、こちらの動画&記事たちを御覧ください~!
https://www.youtube.com/watch?v=7zGzb8PtWa8
K-Pool Project
K-Pool Project blog
京都造形芸術大学 芸術学部 美術工芸学科 現代美術 blog
"テレ金" 金魚部 | おおさかカンヴァス推進事業
・yahoo!ニュース
・はちま起稿
・TweetBuzz
などなど!
さまざまなコンテンツで話題になっている「テレ金」という作品。
電話ボックスに大和郡山の金魚を1000匹いれて、泳がせています。泡を出しながら浮かぶ受話器がなんともシュール。この泡は、金魚の健康を保つために入れられている塩によってこんなにブクブクなっているのです。
金魚たちは大丈夫なのか?という声もありますが、金魚たちはいたって元気なのだそう。公開中に4匹ほどしか死んでいないそうです。
金魚部さんたちの徹底した計算と管理と、メンテナンスの賜物です。
そもそも!
金魚部とは…
京都造形大学1回生の6名(穐山史佳、井川絢子、石田香澄、留岡愛子、花田康史、森彩)に、コラボレーターとしてメディアアーティストの銅金裕司氏を迎え2011年5月に発足。展示発表は今作『テレ金』が初となる。日本伝統文化としての金魚の復興、そして使い捨てとしての金魚経済・産業の見直しを掲げている。今後、シリーズ化を見通しており、大阪から日本へ、さらには世界で金魚一代ブームを興すことを指針としている。
実は金魚部は、私達K-Pool Projectとの出会いがきっかけで発足した活動なのです!
K-Poolがいつもお世話になっている京都造形芸術大学の銅金裕司先生、コトブキ工芸さん、やまと錦園の嶋田さん。その他にもさまざまな方たちのご協力を受け、今回のテレ金は完成しました!
大和郡山の金魚が、京都の学生によって、大阪の地に展示される。
そしてネットを通して、日本中へ、世界中へ金魚文化が広がっていく…!
なんと素晴らしいエクセレント!!
頑張れ、金魚部!!K-Pool Projectは、全力で金魚部を応援&サポートいたします!
USTREAMにてトークイベントも行われました。
K-Pool Projectから、ゆっこさんが参加してくださっています。
大和郡山からは、嶋田さんが。ぜひ!見てくださいね~(^-^)
さーて、書きたいこといっぱいありすぎるぞ~!!
どんどんブログ書いていこーーーー!!!!!!!
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K-Pool Project2011
水草水槽初挑戦の三人が、金魚の名産地である奈良の大和郡山から、新しい金魚水槽のすがたを研究&提案していくブログです。
不束者ですが、どうぞよろしくお願いいたします。
水槽のこと以外にも、K-Poolが行っているイベントやワークショップの様子も随時お伝えしていこうと思っております。
◎K-Pool Projectとは…
大和郡山の名産である金魚を通じて、地域と自然を考える活動している三人組。
暮らしに創造性と遊び心を届ける活動です。
◎メンバー
こやま…K-Pool代表。
ゆっこ…長野出身のアクティブ派。
むっちゃん…京都精華大学水槽学部出身、所属中。
2013年:
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伊達市の梁川美術館---
「山本伸樹個展~私は福島に生まれた。私は福島に住んでいる。~」で
「メッセージ」が展示される。
https://twitter.com/MuseumYanagawa/status/325417049398595584
梁川美術館@MuseumYanagawa
今日は、朝早くから、屋外に展示中の電話ボックスに金魚が泳ぐ作品「メッセージ」を見に来られるお客様が多くいらっしゃいます。特に、お子様には大人気ですね。10:14 - 2013年4月20日
郡山城下町|奈良・町家の芸術祭 HANARART 2013(はならぁと)
http://hanarart.jp/2013/koriyama.html
郡山城下町エリア開催日程2013年10月12日(土)〜 20日(日)
金魚の会 キンギョノカイ [pa,sc,in]
大和郡山の金魚文化を支援する有志の集い。
金魚電話の展示:柳町商店街屋外
私たちは”金魚を見る”とき、いったい何を見ているのだろうか。そもそも”金魚を見る”ということはどういうことなのか?印象に残る赤という色彩や、ひらひらとした尾ひれに目を奪われ、見た目の美しさばかりが注目される。あなたは、そんな金魚の養殖、販売といった仕組み、そこに関わる人、そしてその拠点となる街があることを想像した事がある だろうか。私たちは”金魚を見る”ことによって、金魚をめぐる世界について提案していきたい。今回、金魚の会の新作「金魚電話」というインスタレーション作品や、現地滞在にて制作した絵画を中心に、様々な展示を行う。
2016年:川崎市の「仲見世でアート2016」で「メッセージ」が展示される。
----------2018年
川崎大師で現代芸術展「仲見世でアート2016」 伝統風景と交ざり合う - 川崎経済新聞
https://kawasaki.keizai.biz/headline/90/
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川崎大師平間寺大山門につながる仲見世通で現在、現代アートの作品展「仲見世でアート2016」が行われている。
見どころのひとつ「メッセージ」(山本伸樹、1998年制作)
川崎大師名物のとんとこ飴やだるまを販売する店の合間に、アーティストの彫刻やインスタレーションを展示。路上だけでなく街路灯にも写真が掲げられており、日常空間にアート作品が溶け込む様子が楽しめる。
川崎の顔である工業地帯と現代芸術を共存させる試みとして、2004年に浜川崎で始まった「アートカワサキ」の流れを受け継ぐ同イベント。2011年から川崎大師に場所を移し、今年で6回目の開催となった。地元の中学生による公開ドローイングなど、地域の学校を巻き込んだプログラムも充実させた。
同イベントで経済効果も生まれ、アート作品を目的に市外から会場を訪れ、川崎大師を詣で、商店街で買い物をする人も増えているという。
主催のアートかわさき実行委員会・関直美さんは「このイベントは『アートの出前』。普段現代美術に触れる機会がない人も、これを機に知ってくれたら」と話す。
11月20日には川崎大師平間寺大山門前でダンスパフォーマンスの披露が行われる。同イベントは今月27日まで。
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金魚電話「メッセージ」の現代美術作家・山本伸樹氏を励ます会
https://www.facebook.com/events/1600877856657276/
(主催者: 寮 美千子さんの説明)
詳細
金魚電話ボックスを最初に作った現代美術作家の山本伸樹さんが、奈良にやってきます。大和郡山市の金魚電話ボックスの問題は、みなさん、すでにご存知だと思います。みなさん、山本さんを囲んで、大いに語りあい、励ましましょう!
日時:2018年4月3日(火)19:00〜21:00
場所:ならまち通信社「れんぞ」
奈良市中辻町1-1 ローレルコート奈良1F店舗
(奈良町南観光案内所「鹿の舟」南向い)
・近鉄奈良・JR奈良から奈良市内循環バス「田中町」下車すぐ
・JR京終駅から徒歩8分
・近鉄奈良駅から徒歩20分
・奈良町南観光駐車場(コインパーキング)向い
会費:1000円(山本伸樹氏へ全額カンパ。それ以上のカンパも歓迎)+1品持ち寄り+お酒を飲む人はお酒も
申込不要・先着30名
【金魚電話ボックス問題 概要】
みんなに愛されていた大和郡山市の金魚の電話ボックスが、お城祭り終了後の4月9日(予定)に撤去されることになりました。これは、山本伸樹氏が原作者であり、著作権を主張、地元が著作権を認めず、撤去となりました。
このように縮めて書くと、いかにも著作権にコウルサイ作家が、地方の志有る人々の活動を邪魔したように思われそうですが、実際はそうではありません。
電話ボックスを水槽にして受話器から泡を出し金魚を泳がせる作品を最初に世に出したのは、山本伸樹氏、いまから20年も前の1998年・東京新宿のことでした。氏の作品にソックリの「テレ金」なる作品が、大阪のアートフェスに出展されたのは2011年のこと。福島県いわき市在住の山本氏が、東日本大震災で被災しててんやわんやだったときのことです。制作したのは、京都造形芸術大学の「金魚部」。指導教官はメディアアートと現代美術の専門家である銅金裕司氏でした。山本氏のオリジナル作品は、すでにメディアにも多く取りあげられていたため、専門家である銅金氏が知らなかったというのは不自然です。山本氏は抗議をしましたが、銅金氏から「著作権侵害ではない」とされ、その後も繰りかえしこのソックリ作品が展示されることになりました。山本氏はその都度、抗議をしてきましたが、拒絶されました。震災後ということもあり、山本氏がそれに対して十分な対応ができないまま、
2013年、ソックリ作品は、奈良県主催のHANARART2013で大和郡山市に展示されました。そのときの柳町商店街地区のアート・ディレクターが、件の銅金氏でした。山本氏は、総合プロデューサーである野村ヨシノリ氏に抗議しましたが、「コンセプトが違うので著作権侵害とは考えない」旨の手紙をもらい、抗議を受けてはもらえませんでした。
これが大和郡山の柳町商店街に設置されたのは、翌2014年のこと。金魚部はすでに解散し、その材料を貰い受けて再利用をして、地元有志が設置したものでした。これに関しても、山本氏は当初より著作権侵害であると訴えていましたが、相手にしてもらえず、昨年2月、地元在住の作家(わたし)が仲介に入って、ようやく対話が開始されました。
わたしが動いたのは、知り合いである東京の美術関係者たちが、この金魚電話問題を「いつまでも放置していてはいけない」「訴訟すべきだ」と息巻いていたからでした。このままでは大和郡山市の不名誉なことになる、それを防ぎたいという一心でした。その時点で、わたしは山本伸樹氏とは面識がなく、Facebook友だちでさえありませんでした。
その後の詳細は省きますが、「発展的解決」を目指し、商店街と作家、双方にとっていい結果になる、いわゆる「WIN WIN」の結論が出るように努力してきました。そのために、作家・山本伸樹氏には、譲れるところまでぎりぎり譲っていただくようお願いしました。その結果、山本氏は「著作物使用料も、著作権侵害慰謝料も請求しない。あの場所にあるかぎり、未来永劫無償提供する」と約束してくださいました。これは、美術家としては、破格の約束です。申し訳ないことと思っていました。しかし「著作権さえ認めてもらえたら」というのが、作家の最大の願いだったのです。
また、さまざまな意味で灰色であり、実際に灰色の電話機を、オリジナル本来の緑色に付け替えることを提案。これにより、著作権侵害疑惑を払拭し、山本作品として再出発させ、地元と山本氏、双方がクリアで前向きな状態で、その後の運営をできるようにと提案してきました。最初はできれば交通費と実費を出してもらえないだろうかと提案しましたが、それもむずかしいと言われ、それに関しても、すべて作家の自腹で行なうことを約束しました。
山本氏は、昨年6月1日に商店街を訪れ、直接の関係者(設置・運営者)である二人と商店街理事長と話し合い、大筋の合意を得ました。これで明るい見通しが立ったと思ったのですが「念のために商店街理事会にかける」とされ、理事会を開いたところ、この提案が否決されてしまいました。つまり「著作権は認めない」「緑の電話への恒久的付け替えはさせない」ということだったのです。
これでは作家も合意できません。作家にそこまで譲らせたわたしも、面目がありませんでした。ともかく最低限の「著作権」「緑の電話」を実現したいと、市役所を訪れ、市長や副市長に相談。「市役所で和解書を作って提案する」ということになり、ほっとしていましたが、その和解書には「著作権についてはこれを争わない」の一文があり、飲み込めるものではありませんでした。そこだけなんとかしてほしいと申し出たところ「それならもう手を引く。当事者同士ではなしあってくれ」と言われてしまいました。
そんなわけで、致し方なく、昨年暮れに、こちら側の提案を再度書面にして、合意してもらえるかどうかと問い、内容証明で送りました。回答期限を1月15日としました。以来「待ってくれ」の連続。しかも「弁護士に相談しているので、今後は弁護士と話してほしい」と対話も拒否され、その弁護士に電話をしても話ができず、ようやく弁護士を通じての商店街の回答が、福島の山本氏に届いたのは、3月30日のことでした。それはこんな内容です。
「回答書
前略、当方は、通知人郡山柳町商店街協同組合の代理人として、貴殿の平成29年12月28日付発送の内容証明郵便に対し,以下のとおり回答します。
通知人は、本件「金魚電話ボックス」が貴殿の著作権を侵害しているとは認識しておりませんが、紛争発生の経緯および現状に鑑み、当該「金魚電話ボックス」を撤去する旨を今般決定しましたので、その旨ご連絡します。」
というわけで、山本氏もわたしも、凹まないわけがありません。一番残念な結論です。ともかくも、山本氏が急遽奈良にくることになりました。みんなで、山本さんを励まそうではありませんか。
どなたも歓迎です。持ち寄り1品、お酒を飲む方はお酒も持参してください。会費の千円は、山本さんに全額カンパします。もっとカンパしたい方はもちろん好きなだけカンパしてください。作家、この件で福島から二度目の奈良入りです。もちろん自腹です。よろしくお願いします。
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山本伸樹さんのFacebookでの説明1/3
https://www.facebook.com/nobuki.yamamoto.5/posts/602183623243317
私の作品「メッセージ」の【盗作疑惑】あるいは【作家成り済まし】騒動の顛末
山本伸樹
前半 www.gizmodo.jp
<事実関係>
ことの発端は、東日本大震災が発生し、福一原発事故が起き、我々が大変な思いをしていた2011年、そんなご時世にもかかわらず、開かれた、大阪府主催の大阪キャンバスというアートイベントに、京都造形芸術大学の学生のグループ「金魚部」によって制作された、「テレ金」という作品が展示されたことが始まりでした。
これは1998年に最初に発表され、それ以降展示された、電話BOXを水槽にして金魚を泳がす私の作品と同じものでした。

出典
blog.livedoor.jp
<「金魚部」の実態と指導者の問題>
この「金魚部」は(フリーペーパーmoco vol 13 の「金魚部」インタビュー記事によれば)京都造形芸術大学の美術工芸学科の銅金裕司教授の呼びかけによって始まった学生のグループです。
「金魚部」が問題の作品を作ったのは、「金魚部」によると、単なる偶然だという主張ですが、そのことが本当だったとしても、此処で問題なのは、作品を考案した時点で、学生を示唆し指導する立場にあったこの教授が、既にある私の作品について指摘出来なかったという点が最初の大きな誤りです。
彼も知らなかったとすれば、美術の指導者としてだけでなく美術家としても不見識との誹りを免れません。
此処で私の作品に気づき、きちんと指導出来ていれば、「金魚部」の学生達は私に異議申し立てをされず、もっと多くの可能性のある作品を見出せたに違いないのです。
もし彼が私の作品の存在を仮に知っていて、そのことを指摘せず、制作させ発表まで放置し、このような結果を招いたとすれば、論外の話であり、あってはならないことです。
<「大阪キャンバス」の問題点>
次に大阪府主催の大阪キャンバス実行委員会は著名現代美術家で銅金教授と同じ京都造形芸術大学のY教授を含む選考委員によって作品が選考されましたが、「金魚部」の作品が此処で選考されたことがまた問題です。
作品公募の場合必ず選考後に既に類似、あるいは同じ作品が存在していないか調査するという重要な作業があります。
盗作ではないか?
新作としての価値が担保されているか?
判断しなければなりません。
私の作品は話題にもなり、既に多くのメディアでも取り上げられていた訳ですが、ここで見落としたのは大きな問題です。調査の杜撰さ、審査員の不見識の指摘を免れません。
こうして展示された「金魚部」の「テレ金」は一部の観客から盗作ではないかとの指摘を受け、関係者は海外の例があることを知りましたが、何故か当然此処で判るはずの、私の作品には気づかず、海外の作品と電話BOXの形状や中身の内容が違うという理由だけで、事務局の判断で展示を続行しました。

出典youpouch.com
これも非常に問題で、既に類似の作品があるとすれば、その作品は既に作品としての鮮度、存在価値は低いと評価すべきで、どんなにインパクトがあっても既視性のある作品であり、パロディーやシュミレーションのような原作を前提とした固有の表現になっていなければ、この段階できちんと外すべきだったのです。
このことによって、イベントの企画がどんなに素晴らしいもので、他の参加作家が高いレベルでレベルの高い作品を展示出来たとしても、観客動員数がどんなに多くても、話題になったとしても、たったこのこと一点で、このイベントの評価は、このレベルに堕するのだということを、肝に銘じなければならないと思います。
私は東日本大震災や原発事故後の対応に追われて、それに関連した活動をしていたので、そんなことを知る由もなかったのですが、心ある友人達によって「テレ金」は私の作品か?とのいくつかの問い合わせと指摘があり、熟考の結果、対応することにしました。
事後ではありましたが問題点を指摘し、多くの善意の方々も関係当局に問題提起して頂いたようです。
そんな中、この作品が2012年大阪キャンバスに再度、招待され展示されることになっていることを知り、全く反省していないと判断し、異議申し立てをしました。
<おおさかキャンバスの結末>
その結果、「金魚部」が自ら出品を辞退し、結局、その後「金魚部」も活動を休止するということになりました。
このことで、私自身、学生達に対し、非常に心を痛めておりました。
ただし、このことを放置することは、関係者は無論、「金魚部」の学生達にとっても良くないことだと判断しました。
むしろこのことも含め、「金魚部」のメンバーには貴重な体験として受け止めてもらい、さらに高度な作品を目指してもらいたいと思っています。
<新たな問題>
これで問題は決着したと思っていましたが、昨年2013年、またもや同じ作品が奈良県のアートイベント奈良・町家の芸術祭HANARARTの大和郡山市の会場に展示されていることを知りました。

出典
blogs.yahoo.co.jp
この時のこの作品を含めた郡山城下町の柳町商店街ゾーンのプロジェクトのキュレーターが何故か、また、前述した京都造形芸術大学の銅金裕司教授だったのです。
<つづく>
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山本伸樹さんのFacebookでの説明2/3
https://www.facebook.com/nobuki.yamamoto.5/posts/603658743095805?hc_location=ufi
私の作品「メッセージ」の【盗作疑惑】あるいは【作家成り済まし】騒動の顛末
山本伸樹
続編
<奈良・町家の芸術祭HANARART2013の「金魚電話」という作品>
今度は、大和郡山市の関係者の「金魚の会」という新たな一般有志のグループが、「金魚部」の作品と同じものを「金魚の会」の新たな作品として、このイベントに出品しました。
これを知り、奈良・町家の芸術祭HANARART2013の事務局に問い合わせたところ。
この時の実行委員長の野村ヨシノリ氏の回答によれば
奈良・町家の芸術祭HANARART2013は、奈良県における現代美術と地域の振興を目的に2011年から3回目であり、問題の作品「金魚電話」は郡山城下町エリア(大和郡山市)の【えあ】部門の中で「金魚の会」というアーティスト集団による。
「金魚の会」のメンバー達は、美術家をはじめ社会人も加わり構成されている。
彼らは「金魚電話」だけでなく色々な作品を制作し、柳町商店街というストリート沿いに野外展示し、その中のひとつが「金魚電話」である。
「金魚電話」は電話ボックスの中に水をため、金魚を100匹以上泳がせ、金魚鉢のように見立てて鑑賞するという作品で、金魚に関わる全てを含めた過程全体を作品として展示。
というものでした。
この柳町商店街のゾーンのキュレターが銅金裕司教授なのですが、「金魚の会」の代表によれば、「金魚電話」を銅金教授は、直接キュレーションはしていないということです。
とは言え、此処で問題なのは同じスペースに関わっていたなら、既に前述の問題があった訳ですから、何らかの助言も示唆もせず、放置したというのも、無責任で問題でしょう。
<「金魚電話」の美術作品としての問題点>、
野村氏は「金魚電話」が電話ボックスを使って、金魚が回遊するところを見せる、というところまでは同じだがといっていますが、作品コンセプトや作者達が揚げた目的には、違いがあるのではないか、といっています。
ところが一方で、私の考えも、作品も知らず、両者のコンセプトの差異を具体的に言えないと、両者のコンセプトの差異を知らないのに、違いがあると言っているのです。
野村氏は「金魚電話」が私の作品と制作方法や見せ方が、ほぼ同じであるという事で、著作権侵害にあたるのではというのが、私の意見と受け止めているようです。
しかしながら、私は前述してきたように、著作権を持ち出すまでもなく、美術作品として、既に私の作品があるのを知っていながら、同じような作品を展示することが問題だといっているのです。
<「金魚電話」を展示した理由>
野村氏によれば、金魚の存在を、金魚に頼る郡山でもう一度見つめてみようとしたのが、今回の「金魚の会」のメンバーの目的で、このプロジェクトの中で「金魚電話」は重要な位置づけで、出展には実行委員会としては積極的だったということです。
私と「金魚部」の間のいきさつも、ある程度聞いて知っていたという事ですが、以下の理由で彼らの作品はオリジナリティーがしっかり担保されており、「金魚の会」の作品であり、著作権侵害にはあたらないと、考えて、実行委員会としても発表してもらう価値が、あると判断したようです。
1、「金魚電話」の前身である、「金魚部」の「テレ金」が私の作品を下敷きにしたのでも、真似でもない。
2、つまり「金魚電話」のコンセプトや目的に関し、全く違う所から発生し、盗用ではないと捉えている。
つまりこの実行委員会が、私の作品を知りながら、上述の理由で、確信犯として、「金魚の会」の作品を展示させたことになります。
<「金魚電話」の正当性の是非について>
この事を「金魚の会」代表の方と京都造形芸術大学の広報部に確認したところ、「金魚部」と「金魚の会」は一切関係ないということです。
「金魚部」の[作品]を「金魚の会」が譲り受けたのではなく、電話ボックスを改造した部品の水槽だけを、何らかの方法で譲り受けたという事でした。
正確に言うと、「金魚部」の休止によって放置されていた、作品のパーツで、「金魚部」とは全く別に、同じ作品を私の作品を知りながら、「金魚の会」が新たに制作したのです。
つまり「金魚部」の[作品]「テレ金」は「金魚電話」の前身ではないのです。
これによって「金魚電話」が前提とした、『「金魚部」が知らずに作った』という、唯一の正当性が失われるのです。
明らかなことは「金魚の会」は「金魚部」とは全く別のグループで、「金魚の会」が同じ部品を使って、「金魚部」のいきさつを知り、私の作品を知りながら、新たに「金魚電話」を制作したということです。
実行委員会も私の作品を知った上で、彼らに展示を依頼しています。
ここで、盗用の誹りは免れないだけでなく、これは著作権の問題についても、自ら著作権の侵害をしているのを認めているということです。
もう少し述べるなら、「金魚部」が「テレ金」を私の作品を知らないで、(あるいは依拠しないで)作ったという事さえも実は疑わしいのです。
作品を見れば一目瞭然です。
此処では明らかにしませんが、正式な場に出た時に、論破する事は、容易なのです。
もしそうなれば、『「金魚部」が知らずに作った』という、根本的な正当性さえも失われるのです。
「金魚部」も著作権の侵害になるのです。
<つづく>
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山本伸樹さんのFacebookでの説明3/3
https://www.facebook.com/nobuki.yamamoto.5/posts/604104109717935?hc_location=ufi
私の作品「メッセージ」の【盗作疑惑】あるいは【作家成り済まし】騒動の顛末
山本伸樹
総集編
<問題点>
此処で問題なのは、制作者も実行委員会も私の作品の存在を知りながら、きちんと展示の是非を検討することもなく、自分たちの都合のいい解釈で、私の作品を無視し、制作し展示を強行したことです。
また、これを助言出来る美術の専門家がいたにもかかわらず、それを容認したことは大きな問題です。
金魚を主題としているのなら、何故、電話ボックスを水槽にして、金魚を泳がす必要があるのでしょうか?
必然性はあるのでしょうか?
私は全く必然性を感じることができません。
むしろ違う理由からそれを選んだのです。
金魚のことを表現したいのであれば、金魚を真正面から捉え、表現すべきなのです。
正に詭弁です。
<報道されることによる問題>
そしてさらに問題なのは、前述してきた状況を今年の奈良・町家の芸術祭HANARART2014まで、常設としてこの会場に展示し続けていることです。
そのため、NHKが取材し、朝日新聞デジタルの記事になり、フジテレビの「特ダネ」、その他でも紹介されました。
今度は、何故か受話器の代わりに、こうすれば問題ないだろうと思ったのでしょうか?レゴブロックのようなもので作られた、建物のジオラマのようなものが、置かれているのです。
2013年の時には「金魚部」と同じ受話器が置かれていたのが、何故か換わっているのです。
出典small-life.com
YouTube金魚電話ボックス 奈良・大和郡山
しかも、この作品を報じた朝日新聞デジタルの記事が、私の問題だけでなく、「金魚部」の作品と「金魚の会」の作品について前述してきた事実とは、全く違う内容を報じたのです。
私に指摘され削除しましたが、その削除した理由や、その誤報に対する訂正も、お詫びも一切ないのです。
フジテレビの「特ダネ」に関しても、指摘しましたが、何の対応もなく今に至っています。
朝日新聞デジタルが、記事を削除しただけ、まだマシですが、適切な対応とは言えません。これも大きな問題です。
朝日新聞の親派の私としては、最近の誤報問題と合わせて胸が痛みます。
美術作品を扱う報道のあり方として、その見識のなさ、杜撰さは目を疑うものがあります。なんとかして欲しいものです。
<私が問題にした理由>
私の作品が既にあり、「金魚部」が活動を停止した、問題のある作品にも関わらず、再び「金魚の会」の作品として扱われ、、まるでこれらが本来のオリジナルのように認知される事態を、私は放置は出来ませんでした。
<私の作品が受けるダメージ>
そしてもう一つの大きな問題点は、これらの作品が、私自身が慎重に扱っている要素を、別な作者の安易な演出によって、この作品の中の重要な内容が損なわれ、誤解され、誤った評価を下される怖れがあるという事です。
それはなんとしてでも避けたい所です。
見た目を良くするため、金魚を大量に入れることは、金魚に対する虐待になる怖れもあります。
同じく、水の透明度を保つために1日に三回も水を換えるということは、実は金魚達にとって大きなストレスになります。
本来金魚にとって快適なのは、数が多すぎず、環境の変化が少なく、ある程度水藻によって半透明で、光合成によって水中の酸素量と二酸化炭素量が適度に保たれていることが最も快適なのです。
大和郡山の養殖業者の方が、一番ご存知だと思います。
養殖池を見ればそのことがよくわかります。
<まとめ>
簡単に整理しますと、
1、京都造形芸術大の「金魚部」が2011年に私の作品と同じものを作り、大阪キャンバスに入選して、出品し、2012年には私の指摘で、それを認め、出品を辞退し、活動を休止した。
2、それによって放置されていた、作品の部品を譲り受けた、「金魚会」という別なグループが、私の作品を知りながら、それを使って新たに私の作品と同じものを制作し、2013年に奈良・町家HANARART2013に出品した。
3、私の指摘にも関わらず、その後2014年まで常設として設置し続けた。
1、に関しては決着しているので触れませんが、2、に関しては、いわば2重のコピペみたいなことをしている訳です。
元々あった既存の内容をコピーしたものを、問題があったこと知っていながら、ちゃっかり、別な所にまた引用して、自分たちの表現ですと言って、シラッとしているということです。
そしてその悪質性を感じていないということです。
後はみなさんで判断して下さい。
以上
<終わり>
最後までお付き合い頂きありがとうございました。
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change.org 大和郡山の金魚電話ボックスを撤去しないでください!!
発信者:會田 陽介 宛先:大和郡山市長 上田清殿、1人の別の宛先
https://www.change.org/p/%E9%83%A1%E5%B1%B1%E6%9F%B3%E7%94%BA%E5%95%86%E5%BA%97%E8%A1%97%E5%8D%94%E5%90%8C%E7%B5%84%E5%90%88-%E7%90%86%E4%BA%8B%E9%95%B7%E6%AE%BF-%E5%A4%A7%E5%92%8C%E9%83%A1%E5%B1%B1%E3%81%AE%E9%87%91%E9%AD%9A%E9%9B%BB%E8%A9%B1%E3%83%9C%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%82%92%E6%92%A4%E5%8E%BB%E3%81%97%E3%81%AA%E3%81%84%E3%81%A7%E3%81%8F%E3%81%A0%E3%81%95%E3%81%84
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4月11日水曜に、みなさんから頂いた署名及びコメントを、郡山柳町商店街協同組合 理事長様、大和郡山市長様へ提出する予定で準備をしています。
提出準備等の都合で10日火曜の夜20時を締め切りとさせていただきますので、最後までみなさんのご協力をよろしくお願い致します。
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多くの人に愛されている大和郡山市柳町商店街の金魚電話ボックスが、4月9日に撤去されるとFacebookで知りました。それはあまりに残念なので、大和郡山市に住む一市民として、取り急ぎこの署名を立ちあげました。
金魚電話ボックスは、いまや一商店街を越えた大和郡山市のランドマークです。マスコミでも数多く紹介され、SNSでも人気を博し、ひと目見ようとわざわざ大和郡山の町を訪ねる人も多数います。金魚の電話ボックスを出発点に、街中にテレビや電子レンジ、自動販売機や自動改札など、金魚を展示する特殊水槽が増え、大和郡山市も「金魚マップ」を作って、これを観光の目玉の一つにしています。まさに、この町の起死回生のモニュメントであり、市民に愛されている大和郡山の町の象徴的存在です。撤去の報に接し、多くの惜しまれる声が聞かれました。
金魚の電話ボックスは、当初より、福島県在住の現代美術作家・山本伸樹氏の作品とそっくりであると各方面から指摘されていました。以前から抗議をしてきた山本氏は、昨年3月から商店街と話し合いを重ね、「いままでもこれからも、著作物使用料は一切請求しないので、わたしの著作権を認め、オリジナルの緑の電話に付け替えさせてほしい」と申し出てきました。地元商店街の結論は「撤去」だったようです。
大和郡山の金魚電話ボックスはみんなの宝です。話題作りに貢献し、みんながスマホで撮影して拡散したくなるのは、原作者である山本氏のアートの力であることは否めません。 商店街は山本伸樹さんの著作権を認めて和解し、金魚電話ボックスを存続させてください。今後は、商店街と作家が協力して、これを未来に受け継いでください。大和郡山市も傍観者ではなく、この町の未来のイメージを見据えて、積極的に調停に加わり、市民のみんなで考え、話し合い、知恵を出し合う場をつくってください。大和郡山の金魚電話ボックスは、すでにそれだけの大切な存在です。平和を愛し自然を守る象徴、みんなの心の拠り所です。
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以下にこれまでの具体的な経緯を載せておきます。参考までに。
◆私の作品「メッセージ」の【盗作疑惑】あるいは【作家成り済まし】騒動の顛末 山本伸樹 (原作者のFBより)
01 https://www.facebook.com/nobuki.yamamoto.5/posts/602183623243317
02 https://www.facebook.com/nobuki.yamamoto.5/posts/603658743095805?hc_location=ufi
03 https://www.facebook.com/nobuki.yamamoto.5/posts/604104109717935?hc_location=ufi
◆作家が12/28付で送付した内容証明は以下の文面です。※個人名等を一部伏せてあります
▼郡山柳町商店街協同組合代表理事 伊藤聡夫さま
大和郡山市柳4丁目46番地「K COFFEE」店舗前に設置されている「金魚電話ボックス」は、わたくし山本伸樹作品「メッセージ」と酷似しており著作権侵害に当たります。設置以来、著作権侵害状態が続いています。「金魚電話ボックス」が奈良県に最初に設置されたのは2013年の芸術祭「HANARART」。山本伸樹はHANARART実行委員会に著作権を主張して抗議し撤去を要求しましたが聞き入れられず、山本伸樹の著作権が認められないまま「金魚電話ボックス」はHANARART終了と共に撤去されました。この材料を再利用して2014年2月にK COFFEE前に再設置されたのが現在の「金魚電話ボックス」です。設置者はA氏とB氏でした。山本は設置当初からB氏に著作権侵害である旨を伝え山本の著作物であることを認めるよう要求してきましたが、回答が得られないままでした。2017年2月山本伸樹が寮美千子を代理人に立ててあらためて著作権侵害であることを郡山柳町商店街協同組合(以下「商店街」とする)の伊藤聡夫理事長に伝えました。同時に、「金魚電話ボックス」に山本の著作権を認め、中の電話機を「メッセージ」と同じ緑の電話機に付け替えることを条件に撤去を要求せず「金魚電話ボックス」を存続させることに協力する旨を提案しました。伊藤氏は著作権も所有者も不明瞭な状態を解消するために前向きな検討をすると約束。2017年6月1日、山本伸樹は「金魚電話ボックス」設置現地を訪れ、伊藤聡夫氏とA氏とB氏の3名と話し合いを持ちました。この時点では「金魚電話ボックス」の所有者が明らかではありませんでした。話し合いの結果「著作権問題の発展的解消」として、前記3名(伊藤氏・A氏・B氏)は「金魚電話ボックス」の著作権が山本伸樹にあることを認め、A氏とB氏が今後とも維持管理を行なうことで「金魚の電話ボックス」を存続させることに同意、伊藤氏は理事会の議題とすることを約束しました。また、作品の発案者が山本伸樹であることを示す説明板の設置にも同意、8月21日に仮の説明板を設置しました。その後、商店街の理事会で「金魚電話ボックス」に関する話し合いが重ねられ「金魚電話ボックス」の責任者は柳町商店街とすることに決定しましたが、山本の著作権は認められず、また緑の電話機への付け替えも拒否されました。そこで、山本側は11月29日大和郡山市長と副市長に面会をして資料を提出し経緯を説明、副市長は両者の協定案を作成し、双方の言い分を聞いて和解を目指すことを約束しました。12月13日大和郡山市役所から「協定案」が送付されてきましたが山本の著作権を認める内容ではありませんでした。そこでこれを認めてもらうよう山本側の主張を盛り込んだ改訂案を作りました。ご検討の上、同意できるか否かを2018年1月15日までにご回答ください。
【金魚の電話ボックス設置に関する協定書】郡山柳町商店街協同組合(以下「甲」という。)と、山本伸樹(以下「乙」という。)は、金魚電話ボックスの設置に関して次のとおり協定書を締結する。
第1条 甲は、金魚電話ボックスを大和郡山市柳4丁目46番地「K COFFEE」店舗前(別紙図面に示した場所)に設置する。
第2条 第1条に記載した金魚電話ボックス(以下「金魚電話ボックス」という。)を設置した土地の所有者への土地使用許可は、甲が申請を行い、許可を得る。
第3条 「金魚電話ボックス」には、乙の制作した緑の電話機(以下「緑の電話機」という。)を常設設置する。甲は、季節やイベントなどにおいて、乙との合意の上、期間を限定して他のものを配置することができる。
第4条 「緑の電話機」の制作及び「金魚電話ボックス」への設置作業にあたり、乙は甲に対し、費用の負担を求めない。
第5条 甲は「金魚電話ボックス」の著作権が乙にあることを確認する。
第6条 乙は、大和郡山市柳4丁目46番地「K COFFEE」店舗前に設置された「金魚電話ボックス」に限り、甲に対して著作者使用料を請求しない。また、過去の著作権侵害の慰謝料も請求しない。
第6条 「金魚電話ボックス」のメンテナンスと安全管理は、甲が責任を持って行なう。甲は乙に対し、その費用の負担を求めない。
第7条 「金魚電話ボックス」の維持が困難になった場合、甲は乙に通知した後に、「金魚電話ボックス」を撤去することができる。
第8条 甲が上記事項に違反した場合、乙は甲に「金魚電話ボックス」の撤去を申し入れ、甲はすみやかに「金魚電話ボックス」を撤去しなければならない。
第9条 「金魚電話ボックス」に、別紙2の文言の説明板を恒久的に設置する。
第10条 甲及び乙は、「金魚電話ボックス」の存在を全国及び世界に告知し、作品の本来のテーマである環境問題と大和郡山の金魚の価値を広く世界に知らしめるよう努力する。
第11条 この協定書に定めてない事項及び、この協定書に疑義が生じたときは甲、乙協議して定める。
この協定の締結を証するため、この協定書2通を作成し甲、乙両者記名押印の上、各自その1通を保有する。
甲 大和郡山市
郡山柳町商店街協同組合 代表理事 伊藤聡夫
乙 福島県いわき市 山本伸樹
◆現代美術作家・山本伸樹から柳町商店街のみなさまへのメッセージ 2018/1/31
福島県いわき市在住の現代美術作家・山本伸樹と申します。電話ボックスに水を満たし、金魚などの魚を入れ、受話器からあぶくが出るようにした装置は、いまから20年前の1998年、わたくし山本伸樹が「メッセージ」と題して、東京・新宿で世界で初めて発表し、その後もライフワークとして各地で展示し続けている現代美術作品です。
現在、大和郡山市の柳町商店街にある「金魚電話ボックス」は、すでに僕の作品があるのに、後から作られた類似作品です。商店街が、いわばだまされて「偽物」を飾っている状態が続いてきました。それを「本物の作品に変えて堂々と飾りましょう」ということを僕は郡山柳町商店街協同組合に提案しています。仕切り直しをして、お互い気持ちよく再出発しましょう、という提案なのです。
その際、中の電話機をグレーのままにしておいては、類似作品の偽物を置き続けることになってしまいます。ですから「グレーの電話機から原作(オリジナル)と同じ緑の電話機に変える」というのは、「偽物を本物に変える」という点で、いちばん大事なことです。
「本物」を展示していただけるなら、いままでの著作物使用料と著作権侵害の慰謝料は請求しません。また、これからも、この作品の使用料を請求せず、無償で提供させていただきます。商店街には、一切の金銭的負担はかかりません。
緑の電話への付け替えは、材料費や交通費、作品制作費など、多額の費用がかかります。しかしこれらも僕が負担する、と商店街に提案しています。作品の著作権を守ることは、作家にとってそれほど大事なことである、とご理解ください。
「金魚電話ボックスが、山本伸樹の著作物であることを認める」「オリジナル作品である緑の電話機への付け替えを認める」 この二点に合意してくだされば、お互いに傷つかず、商店街と作家が協力して問題解決に当たったという美談になると確信しています。
万が一、合意いただけなかった場合は、提訴を考えています。民事となるため、いままでの著作物使用料、著作権侵害慰謝料を請求せざるを得ません。マスコミなどにも扱われ、不利益なことも多々あると思います。お互いに避けたいところだと思います。いま一度、ご考慮いただければ、幸いです。よろしくお願いします。
◆郡山柳町商店街協同組合から回答書がきました。この回答書をいただくために、昨年2月末より、1年以上もかかりました。日本の国会のようです。「著作物使用料も著作権侵害慰謝料も請求しないので、著作権を認めてください。力を合わせてやっていきましょう」という作家側の申し出に対しての回答です。たいへん残念な結果です。
「回答書
前略、当方は、通知人郡山柳町商店街協同組合の代理人として、貴殿の平成29年12月28日付発送の内容証明郵便に対し,以下のとおり回答します。
通知人は、本件「金魚電話ボックス」が貴殿の著作権を侵害しているとは認識しておりませんが、紛争発生の経緯および現状に鑑み、当該「金魚電話ボックス」を撤去する旨を今般決定しましたので、その旨ご連絡します。」
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頂いた署名を提出しました。
會田 陽介
2018年4月11日 — 奈良県大和郡山市の「金魚電話ボックス」が撤去されることをめぐり、地元住民らが撤去の中止を求めて署名活動を行いました。
「金魚電話ボックス」は5年前に地元の商店街が製作しましたが、福島県の芸術家の作品と似ているとの指摘をうけ、商店街が近く撤去する方針を示しています。
「残念だと思う」(署名した人)
「いいものなので残したほうがいい」
街頭とインターネットを通じて集められた署名は合わせて917人分にのぼり商店街と市に提出されました。商店街側は11日夜、理事会を開き撤去について最終的な判断を下す予定です。
寮 美千子さんのFacebookによる署名活動の説明
https://www.facebook.com/ryomichico/posts/1673580606057604
「山本伸樹さんの著作権を認め、金魚電話ボックスを撤去しないで下さい」という主旨の署名活動。一市民である會田陽介さんが3月39日にネット署名をはじめ、それを知った工藤勉さんが「ネット環境にない人にも署名できるようにしたい」と4月9日からこのボックスの前で署名を始めた。ネット署名756筆、紙の署名161筆、合計917筆を、この日、市役所と、商店会理事会会長の大門湯の伊藤氏に届けた。
理事長は最初「弁護士に届けてくれ」と言っていたが、訪れると、受け取ってくれた。しかし、記者はオフリミットでインタビューは無し。この日の夜に理事会が開催されるというので、ここで少しでも考慮してもらえたらと思う。
市役所では吉村副市長が受け取り「市長からの伝言」を読みあげた。署名を見る前に、すでに結論していたということだ。つまり、署名の内容など考慮しないというのに等しい。大学と商店会に忖度した内容であり、「大和郡山の顔である金魚電話ボックスを存続させてほしい」という市民の切なる願いなど、聞く耳を持たない。どれだけ多くの人に愛されているか、それを考慮しようとしない態度だった。残念である。
市長からの伝言
「学生グループが制作した作品を譲り受け、その維持・管理にご尽力いただいた方々に心から感謝申し上げるとともに、これまでの経緯を踏まえた苦渋の決断を 、私の立場としても理解いたします。」
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松永洋介/ならまち通信社 @narapress---
https://twitter.com/narapress/status/981051602642526208
交渉は1年以上にわたった。作家は寛容にも、作品の撤去も使用料も求めず、著作権の確認を求めていた。当事者間の話し合いはうまく進み、2017/8/21には簡易なキャプションを設置。その後、作家が自腹で作品の修正をおこなって、お披露目となる予定だった。それを、商店街がいきなりひっくりかえした。
金魚ボックスの説明文
松永洋介/ならまち通信社 @narapress
https://twitter.com/narapress/status/981052170031132673
柳町商店街の理事会は、だれの所有か曖昧だった金魚電話ボックスを商店街のものとし、山本伸樹作品の模倣作品であることを認めず(著作物性を否定)、作品の修正も認めないと。作家が著作権確認の内容証明を送ったところ、回答期限を2カ月以上ひきのばしたうえ、具体的な理由説明なしに撤去を決めた。
柳町商店街の金魚ボックス撤去についての回答書 |
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松永洋介/ならまち通信社 @narapress
https://twitter.com/narapress/status/981139282520825856
大和郡山の金魚電話ボックス問題。交渉のなかで作家側は、商店街の人たちに、こんな紙も渡していた。交渉が成立しなかったのはほんとうに残念。>現代美術作家・山本伸樹から柳町商店街のみなさまへのメッセージ 2018/1/31
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現代美術作家山本伸樹から柳町商店街のみなさまへのメッセージ
京都造形芸術大学 2018年4月4日(水)---
大和郡山市柳町商店街の作品に関する件について
https://www.kyoto-art.ac.jp/news/info/337
このたびは、大和郡山市柳町商店町の作品に関する件で、皆様をお騒がせし大変申し訳ございません。
この件につきまして、本学が把握しております経緯とその見解について述べさせていただきます。
1.本作品は、大阪府の事業である「おおさかカンヴァス推進事業」の2年目にあたる2011年の公募にて選定され(募集期間:平成23年6月6日~7月22日)、本学の当時の6名の学生がアーティスト名「金魚部」として出品した『テレ金』という作品に端を発します。
2.この『テレ金』という作品の表現の前提となるコンセプトは、下記の通りです。
「公衆電話ボックスを巨大な水槽に改造し、無数の金魚を遊泳させる作品。金魚すくいや餌用として大量に生産・消費される金魚のあり方を再考し、伝統文化として培われてきた金魚の美を改めて見直し、美しい日本の文化として新たに開花させることを目指す。」
参照:http://www.pref.osaka.lg.jp/attach/10850/p0000014/Canvas2011%20Work.pdf
3.さらに、その『テレ金』という作品では、2007年頃より隆盛をはじめるスマートフォン等の普及によって町からどんどん姿を消している電話ボックスと、衰退の一途をたどる観賞用金魚を照らし合わせて、電話ボックスを水槽に見立て1000匹の金魚を遊泳させました。その際、金魚の代表的産地である大和郡山の関係者の皆様の協力も得てこの作品を完成させました。
展示期間:2011年10月22日(土)~30日(日)(中之島公園)
4.本作品以外でも、かねてより金魚の産地大和郡山市の皆様とともに取り組んでおり、2011年10月22日(土)、23日(日)、29日(土)に大和郡山市のHANARARTでも、金魚をテーマにしたワークショップ(ねぶた制作など)を行ってきました。そうした関係もあり、地元の皆様より学生チームへ上記作品の展示希望が寄せられ、現在把握している範囲で以下の機会に展示をしてまいりました。
(1)2012年3月6日(火)~11(日)
イオンモール大和郡山
(2)2012年3月31日(土)~4月3日(火)
第52回 大和郡山お城まつり
(3)2013年3月31日(日)
第53回 大和郡山お城まつり
※なお、HANARART2013(2013年10月12日-20日)以降は、「金魚の会」として地元有志の方が「金魚電話の展示」として展示をされています(本学学生チーム「金魚部」の活動は停止。『テレ金』の作品は解体。電話ボックスを「金魚の会」へ譲渡) 参照:http://hanarart.jp/2013/koriyama.html
5.本作品については多くの皆様にご評価いただき、話題にもなりましたが、その一方で既存の作品に似ているというご指摘がイベント主催団体に寄せられました(詳細につきましては主催団体にお問い合わせください)。
6.本作品について、「著作権の侵害」・「類似性」のご指摘があった当時、大学として学生たちのヒアリングを行った結果、以下の理由から別の芸術作品として、指摘については該当しないと考えておりました。
(1)「既存の著作物に対する依拠性」という視点より
当時1年生であった6名は平成4年(1992年)前後の生まれであり、山本氏が発表された1998年の作品を、先行作品のリサーチにおいても気づいておらず「依拠性」という点では、参照できる状態ではなかったこと(もちろん、先行作品のリサーチでそこに及ばなかったことへの指導上の課題、主張の客観性という点でのご意見はあるかと思います)
(2)「表現上の本質的な特徴の同一性」という視点より
『テレ金』の作品コンセプトは、上記の通り、金魚すくいや餌用として大量に生産・消費される金魚のあり方を再考し、伝統文化として培われてきた金魚の美を改めて見直し、美しい日本の文化として新たに開花させることを目指すものであり、指摘されている海外も含めた他の作品と「本質的な特徴の同一性」を有するとは言い難いこと。
ただし、このたびの件は、金魚の街として盛り上げようと奔走されていた大和郡山市の金魚の会や商店街関係者の皆様、本展示を楽しみに、大切にしておられた大和郡山市の皆様や観光客の皆様、そして、山本様のそれぞれ各位にご心配、ご迷惑をおかけしている現状については、大変遺憾に思っております。
今後は、皆様にとって良い形となるよう協力いたしたい所存です。
表現を志す学生を育てる大学として、本件を契機に改めて学生たちに指導を続けてまいります。
松永洋介/ならまち通信社 @narapress---
返信先: @narapressさん、@makotoaidaさん
この電話ボックスは、金魚部の指導者だった銅金裕司教授の私物で、2011年に東日本大震災の被災地から入手(京都造形芸術大の広報から聞いた話)。「テレ金」展示時にはその由来の言及なし。原作者の山本伸樹氏はいわき市在住で被災者です。その代表作のそっくり作品を学生に作らせてしまったわけです。
23:08 - 2018年4月5日
@osaka_36 2018.4.9
https://twitter.com/osaka_36/status/983197424771514368
郡山の金魚電話ボックス。
撤去のお知らせの貼り紙がしてあった。
金魚電話ボックス撤去のお知らせ |
産経新聞Web(産経WEST) 2018.4.13 10:11---
インスタ映え「金魚電話ボックス」撤去-張り紙に訪れた観光客がっかり…水抜かれ、カバー 奈良・大和郡山
https://www.sankei.com/west/news/180413/wst1804130019-n1.html
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奈良県大和郡山市の柳町商店街で、数十匹の金魚が優雅に泳ぐオブジェ「金魚電話ボックス」の展示が12日、終了した。著作権侵害の指摘を受け、管理する商店街組合が撤去を決めたが、「インスタ映えする」として人気の観光スポットになっただけに、市民や観光客からは惜しむ声が上がった。
現在、電話ボックスにはカバーがかけられ、「『金魚電話ボックス』撤去のお知らせ」の貼り紙も。この日朝までに水が抜かれたといい、商店街組合は「このような結果になってしまったことを深くおわび申し上げます」と記している。
著作権侵害を主張していた現代美術作家、山本伸樹さん(62)は展示終了を受け、「当初は撤去を望んでいなかったが、複雑な経過を知り、撤去されてむしろよかったという気持ちだ」とコメント。存続を呼びかけ、街頭で署名活動した同市の元高校教諭、工藤勉さん(66)は「残念の一言だが、これに代わるような大和郡山を盛り上げるアイデアを出していきたい」と話した。
金魚電話ボックスの撤去を報道で知り、大阪府吹田市から足を運んだ礎谷勝彦さん(74)は「撤去前に一度見てみたかったので残念。さみしいが、しようがない」と肩を落とした。
金魚電話ボックス画像
https://www.google.com/search?q=%E9%87%91%E9%AD%9A%E9%9B%BB%E8%A9%B1%E3%83%9C%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwjC9OCN97baAhXEw7wKHc4BCxwQ_AUICigB&biw=1036&bih=910
金魚電話ボックス画像 |
ひきこうもり@Hikikomori_ 20:39 - 2018年4月4日
https://twitter.com/Hikikomori_/status/981496491914047488
金魚電話ボックス置いてある「K COFFEE」ってお店、ガソリンスタンドだった所を、そのままコーヒー屋さんにした変わった店で、商品の価格も10円20円でまったく商売っ気無いし、金魚電話ボックスもお金目当てとかそういうのではなく、観光客が喜んでくれるから置いてる感じの良いお店でした
金魚電話ボックスが置いてあったKcoffee |
Facebook やなぎまち商店街
https://www.facebook.com/YanagimachiSt/
https://www.facebook.com/YanagimachiSt/photos/a.284203071723822.1073741826.284157361728393/1302011553276297/?type=1&theater
2018/4/13-20:00
「金魚電話ボックス」撤去のお知らせ
誠に突然ではありますが、柳町商店街の「金魚電話ボックス」を撤去することになりました。
これまで「金魚電話ボックス」をご愛顧してくださった多くの皆様方には本当に申し訳ございません。このような大変残念な結果になってしまったことをまずは深くお詫び申し上げます。
また、当施設の設置以来これまで発生した様々な諸問題(夜間見学者の騒音妨害・無断路上駐車等)につきましても、近隣住民の方々に大変ご迷惑をお掛けしたことを改めてお詫び申し上げます。
柳町商店街には、当施設以外にも「自動販売機型金魚ボックス」をはじめ「改札機型金魚ボックス」等たくさんの見どころスポットがあります。是非、お買い物と共にお楽しみください。
これからも多くの皆様方に愛される商店街を目指し、組合員一同頑張ってまいりますので今まで同様温かいご支援ご協力宜しくお願いいたします。
尚、撤去に関しましてはあくまでも近隣住民の皆様にご迷惑をおかけしないよう日時など十分に配慮させて頂く所存でございます。
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上記文面を現地に掲示しておりますが、いくつか追記がございます。合わせてご高覧いただけますと幸いです。
※お引越ししました金魚は、その後も順調に飼育中です。みんな元気です。
※文中の「改札機型金魚ボックス」の正式名は「きんぎょのまち 郡山駅」です。名前の通り改札機型の金魚水槽です。
※著作権等をめぐりましては裁判となる可能性があります。
つきましては従来よりコメントを差し控えるよう弁護士の指示を受けており、現在も継続中です。
※撤去日の日時は現場の安全を図るため発表予定はありません。
ご了承くださいますよう何卒よろしくお願い申し上げます。
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20180417 大和郡山市の金魚電話ボックス完全撤去
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2018年4月13日夕方、山本伸樹さん、いわき市役所記者クラブで会見---
いわき民報公式ホームページ
http://www.iwaki-minpo.co.jp/iwaki-city-news/%E4%BD%9C%E5%93%81%E9%85%B7%E4%BC%BC-%E3%80%9D%E9%87%91%E9%AD%9A%E9%9B%BB%E8%A9%B1%E3%83%9C%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%80%9F%E5%B7%A1%E3%82%8A-%E5%B1%B1%E6%9C%AC%E3%81%95%E3%82%93%EF%BC%88%E7%94%B0.html
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作品酷似 〝金魚電話ボックス〟巡り 山本さん(田人町)民事訴訟も検討
奈良県大和郡山市の商店街に設置され、いわき市田人町の現代美術作家・山本伸樹さん(62)の作品に酷似した〝金魚電話ボックス〟を巡って、新たな動きが生まれている。12日に展示は終了したが、13日夕方に山本さんがいわき市役所記者クラブで会見を行った。一貫して好意的に対応してきた山本さんだが、著作権侵害を認めない商店街の協同組合に対し、民事訴訟を検討していることを明かした。 山本さんは平成10年、「メッセージ」と題し、電話ボックス型の水槽を使ったアート作品を発表し、翌11年には市立美術館にも展示された。一方、京都造形美術大(京都市)の学生グループが23年10月、「メッセージ」に酷似した作品を制作。山本さんは大阪市の文化事業に出展したことを知り、抗議したことでいったんは問題は終えた。 25年10月に同大の関係者も関わり、大和郡山市の商店街で、類似作品の展示を再び開始。再三にわたって抗議するも無視されたが、地元有志の手助けもあり、29年6月に商店街に対し、山本さんの作品と認めることの合意に至った。 新たな展示に当たって、自己負担で電話機の色をグレーから作品と同じ緑色に変えるなど、仕様変更をさせてほしいと提案したところ、商店街側は態度を硬化。著作権侵害の認識はないとの考えを示した上で、撤去すると伝えてきた。 そもそも撤去を望んでいなかった山本さん。著作権を侵害された当事者でありながら、金銭的な要求もせず、寛大な姿勢で臨んできた。 ただ騒動に際し、電話ボックスの入手先を知ったことで、考えに変化が生じた。電話ボックスは払い下げを受けることはできないため、山本さんは自ら造り上げたが、類似作品ではインターネットオークションで手に入れたという。 複数の同大関係者に山本さんが問うと、出品元は東日本大震災の被災地であり、福島県との話も出てきた。「被災地の電話ボックスを単なる部材として利用し、展示する『現代芸術』とは何なのか。これは著作権や芸術以前に、尊厳の問題だ」と指摘する。 大和郡山市では存続を求める署名が進められ、山本さんは複雑な思いを抱く。「(問題が解決して)新たに展示し直す動きがあれば賛同する」となお歩み寄りを崩さないが、商店街の協同組合には著作権の確認などを求め、提訴の意向をにじませた。
20180417 大和郡山市の金魚電話ボックス完全撤去
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「金魚電話ボックス」ついに撤去(更新:04/18 19:19)
MBS 関西のニュース
https://www.mbs.jp/news/kansai/20180418/00000056.shtml
著作権問題が持ち上がった奈良県大和郡山市の「金魚電話ボックス」がとうとう、姿を消しました。
大和郡山市の商店街の「金魚電話ボックス」は、福島県の芸術家から自らの作品と酷似していると指摘され、著作権トラブルに。商店街側は、著作権は侵害していないとしながらも、騒動を嫌ってか撤去を決定。市民の署名活動もむなしく、先週には水と金魚が抜かれていました。そして18日、現地へ行くと…
「地元で親しまれてきた金魚電話ボックスが、ついに姿を消しました」(松本陸記者リポート)
地元の人によると17日午後、商店街の人に撤去され、トラックで運ばれていったということです。
「きょうわざわざ見に来たのに、なくて残念ですね」(観光客)
「大和郡山の顔がひとつ消えたかなという感じ。一番悪い結末というか…」(地元の人)
ボックスから抜かれた金魚は商店街の関係者の家で泳いでいるということです。
MBS朝刊・夕刊メールマガジン 配信中
「金魚電話ボックス」撤去完了 著作権トラブルで 奈良・大和郡山の商店街---
産経WEST 2018.4.17 20:50
http://www.sankei.com/west/news/180417/wst1804170083-n1.html
全国有数の金魚の産地、奈良県大和郡山市の商店街で、水で満たされた電話ボックスに数十匹の金魚が泳ぐユニークな「金魚電話ボックス」のオブジェが17日、撤去された。外部から著作権侵害の指摘を受け、管理する商店街側が撤去を決めていた。
オブジェは、福島県いわき市の現代美術作家山本伸樹さん(62)が「自分の過去の作品に似ている」として著作権を認めるよう主張。商店街の組合は「著作権の侵害はない」とする一方、今後のトラブルなどを考慮して撤去したという。
観光客らに人気だったが、山本さんが記者会見した4日以降に、金魚を取り除き、水は抜いていた。
大和郡山市は、金魚すくいの全国大会が開催されるなど金魚の産地として知られる。
松永洋介/ならまち通信社 @narapress
https://twitter.com/narapress/status/988204789832998913
いまになっても商店街からの事情説明はなし。「市民や訪れた観光客はもちろん、当事者の双方が撤去を「残念」と口にする今回の騒動。撤去以外に解決の道はなかったのだろうか」>商店街のシンボル消失 大和郡山の「金魚電話ボックス」 著作権騒動受け撤去 市民、観光客ら「残念」 奈良新聞 4/23
金魚電話ボックスの撤去後の報道_奈良新聞20180423 |
ミコチャン @mikotyan2011https://twitter.com/mikotyan2011/status/988413269646852096
かつて金魚電話ボックスの在った大和郡山のコーヒースタンド『K COFFEE』でコーヒーかき氷とアイスコーヒーを🍧☕
撤去された金魚電話ボックス跡にはサイクルスタンドが🚲🎵
金魚電話ボックスの撤去後の写真01-04_20180423 |
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松永洋介/ならまち通信社https://twitter.com/narapress/status/988979582949720064毎日新聞奈良版に、寮美千子エッセイ・ならまち暮らし第183回「さよなら金魚電話」。今月、大和郡山市の柳町商店街に4年前から常設されていた「金魚電話ボックス」が撤去された。原作者の山本伸樹氏は存続を前提に商店街と交渉していたのに、なぜこんな結果になったのか。複雑な経緯をふりかえる。12:14 - 2018年4月25日
20180425毎日新聞奈良版「さよなら金魚電話」 |
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---ならまち通信社(http://narapress.jp/)2018年9月9日金魚電話ボックス問題と「メッセージ」(http://narapress.jp/message/)この問題に関する経緯と資料が記されています。一連の流れがわかる年表もあり、大変わかりやすい資料です。
金魚電話ボックス問題_ならまち通信社_1
金魚電話ボックス問題_ならまち通信社_2
これ、間に寮氏が入ったことでややこしくなってしまったんですよね・・・
返信削除山本さん、商店街、大和郡山市全てが迷惑を受けた気がします(地元在住とか違いますしね)
匿名さん、コメントありがとうございます。
返信削除>これ、間に寮氏が入ったことで
>ややこしくなってしまったんですよね・・・
確かにそういった論評も多いですね。
ただ、寮氏さん([寮美千子@ryomichico]さんと[松永洋介/ならまち通信社@narapress]さん)の、この件に関する情報発信力は大きくて、Net上にかなりの情報を提供して下さっているので、、、仮に失礼ながらも功罪二元論で論じるとすると、"功"が大きい様に僕個人は思います。
寮氏さんというか、この御夫婦(寮美千子さんと松永洋介さんは御結婚されて、お二方とも寮姓ですが、対外的には別姓で活動されています)が発信されている、この件についての情報は、この「金魚ボックス問題」を考える際に大変役に立っていると思います。
>山本さん、商店街、大和郡山市全てが
>迷惑を受けた気がします(地元在住とか違いますしね)
そうですね、、、
金魚電話ボックスが撤去になってしまったのは、
ほんとに残念ですね。
僕個人は、
大和郡山の金魚電話ボックスは、まあ、老朽化しているので、
この機会に山本伸樹さんプロデュースで、新しくなると……
勝手に期待していました。
まあ、無関係者の勝手でずうずうしい思いですがm(_ _)m
この問題について、現時点で判明しているトピックを時系列でまとめた年表を作成しました。それぞれ資料へのリンクもいれてあります。つくっている最中、いくつか発見がありました。http://narapress.jp/message/
返信削除この問題を世に提起し発信されている松永さんから、
返信削除こんな場末のブログにコメントいただき、申し訳なく思いますが、、、
(御本人ではなく、誰かのいたずらコメントの可能性もありますが、、、)
松永洋介さん、
コメントありがとうございます。
>この問題について、
>現時点で判明しているトピックを時系列でまとめた年表を作成しました。
>それぞれ資料へのリンクもいれてあります。
>つくっている最中、いくつか発見がありました。
>http://narapress.jp/message/
拝見させて頂きました。
年表形式でわかりやすく、
この問題の流れがよくわかりました。
ありがとうございます。
多くの情報を公開して下さり、感謝いたします。
重ねて御礼申し上げます。
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