人生やり直し: 和名類聚抄の後妻

和名類聚抄（わみょうるいじゅしょう：平安時代の辞書）を読んでいます。
んで、たまたま目についたのが、

[和名類聚抄,二十巻本,巻第二,親戚類第七,婚姻類二十八][和名類聚抄,十巻本,二部(人倫部)]
後妻
顔氏云後妻必悪前妻之子
和名宇波奈利

（拙訳）
後妻
顔氏が言うに(顔氏家訓によると)、後妻は必ず前妻の子に良くない。
日本語「うはなり」

うーん、なんともですな。

あと、古事類苑(人部/親戚上/後妻)には、
「春波楼筆記(しゅんぱろうひっき)：四十を過ぎて後妻を娶るべからず、人四十にしては漸く精氣衰ふ、女子と小人とは養ひがたし、」
なんて書いてある。

ちなみに、古事類苑(人部/親戚上/繼父母)には、
「顔氏家訓：後妻必虐前妻之子…」とあると記述していて、
必悪どころか必虐とあるですよ。

古から再婚は碌な事が無い感じですな、
うーん、うーん。

和名類聚抄と古事類苑の該当ページを貼っておきます。(続きを読むをクリックで開きます。)

和名類聚抄は国立国会図書館デジタルコレクションを参照しました。ありがとうございます。
古事類苑は日文研(国際日本文化研究センター)の古事類苑全文データベースを参照しました。ありがとうございます。
早稲田大学図書館蔵の狩谷棭斎書入_倭名類聚抄_親戚部第七_夫妻類第二十九を参照しました。ありがとうございます。