交響詩篇エウレカセブン 第 9話 ペーパームーン・シャイン
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ティプトリーを、ボダラク巡礼の地シウダデス・デル・シエロへ連れてきた月光ステート、ノルブを捜す以上は何時かは立ち寄らなければ成らない地ではあるが、ホランドの心は動揺を隠せない、エウレカも怖い顔をして子供達(モーリス、メーテル、リンク)を不安にさせる。
水の補給だけすませ、すぐに飛び出せるように待機する月光号、さっさとしっぽを巻いて逃げ出したい雰囲気の月光号。ティプトリーはホランドに、ここまで連れて来てくれたお礼に金色の液体の入ったビンを渡し、街に向かう、廃墟の街に。
ムーンドギーとレントンは、月光ステートにとって、ここシウダデス・デル・シエロが因縁の地である事を知らない。彼らはこの街のすばらしいトラパーの波を見て、波に乗る。激怒するホランド、レントンを殴る、理由を聞くレントン、さらに殴るホランド。飛び出して行くレントン。エウレカは飛び出して行くレントンを見て言う「レントン、どうしたの、レントン」。ニルヴァーシュに乗りレントンを捜すエウレカ。
飛び出して行ったレントンは廃墟の街を飛ぶ、真新しい廃墟、炭、不発弾。月光号を降りたティプトリーに偶然再会し、レントンはティプトリーと語る。レントンは自分が、ただ誰かが記した事を読んで知っただけであると知る。ヴォダラクが反政府組織である事も、無数のパイルバンカー(杭)を打ち地殻変動(スカブの隆起)を抑える事も、本当の事なのか正しい事なのか、わからない事だらけだ。そして知る、数年前に、この街ヴォダラクの街であるシウダデス・デル・シエロを、軍は襲撃し破壊し、ヴォダラク教徒を虐殺した。
ニルヴァーシュでレントンを迎えに来たエウレカ、人々は「白い悪魔め」と石を投げぶつける。あわててエウレカをかばうレントン。人々はエウレカに言う、軍の犬めと。エウレカはレントンにその事実を肯定し、この街で大勢の人間を殺した事実を告げる。軍の特殊部隊SOF、リーダ・ホランド率いるSOFにいたエウレカは、この街の住人を殲滅する任務についた、そして実行した。だけど、自らが撃ち殺した骸(むくろ)の中に、子供達(メーテル、モーリス、リンク)を見た時、エウレカはこの子達を助けた。そしてその子達の母親になった。
シウダデス・デル・シエロの街を、軍の空中戦艦が定時爆撃に来る。
レントン:でもさ、でも、
しかたなかったんだろ。
レントン:だって、その時は戦争だったんだろ、
それに、君は軍人で、
エウレカ:わかってない。
レントン:え、
エウレカ:今も、私は戦争をしてる、
私たちがしてる事は、
ゲームでも、スポーツでも無い。
エウレカ:私が戦う事で、人間たちは傷つき、
死んでいく。
エウレカ:気づいてないかもしれないけど、
レントン、
君もそれに加担してるんだよ。
エウレカ:この戦争に。
(モーリス:帰ってくる?ママ帰ってくる?)
(ヒルダ:大丈夫よ、)
( 今ホランドが迎えに行ってるから。)
(モーリス:ホントに、ママ戻ってくる?)
(ヒルダ:安心なさい、今までホランドは、)
( 嘘ついた事ないでしょ。)
(モーリス;うん)
(ホランド:くっそ、よりにもよってだ。)
エウレカ:私達が犯した罪は、どんな形でも償うつもり。
でも、それ以上に私達は、生き延びなきゃいけない。
生き延びて、使命を果たさなきゃいけないの。
そのためだったら、なんだってするわ。
レントン:それじゃ、エウレカ、
戦わせるために、俺を連れてきたのかよ。
エウレカ:そうよ。
君がいなくちゃ、ニルヴァーシュは、
ちゃんと動かないから。
エウレカ:ニルヴァーシュがなければ、
私達は、使命を果たす事が出来ないから。
レントン:なんだよ、それ。
使命だか、なんだか知らないけどさ、
じゃあ、だったらなんで、
なんで、君はここで、メーテル達を、
助けたんだよ。
エウレカ:あ
レントン:全部が全部、信じたわけじゃない。
でも、君が軍を抜けたのは、
命令だからと言って、罪もない人達を
殺すのが、嫌だからなんだろ。
レントン:使命とか、なんとか、そんなこと言ってるけど、
でも、それって、
軍の命令と、何も違って無いじゃないか。
レントン:エウレカ、
君は嘘をついてるよ。
罪もない人が、殺されていくのは、
嫌なんだろ?
どんな形でも、償いはするんだろ?
エウレカ:でも、
今出て行ったら、ホランド達に迷惑が。
レントン:そうかよ。
エウレカ:レントン、何するの?
レントン:ニルヴァーシュで、
軍の爆撃をやめさせるんだ。
エウレカ:そんな無茶な事。
レントン:俺は、ティプトリーおばさん達を
見殺しにできない。
エウレカ:それは、私も、同じだよ。
レントン:だったら
一緒に行こう、エウレカ。
エウレカとニルヴァーシュに乗り、行くレントン。塔の間をくぐり抜けて先回りし、軍の空中戦艦を追う。対空砲火をくぐり抜け、空中戦艦を切る。
レントン:ねぇ知ってた?
ここって、みんなに何かを、選ばせるとこなんだって。
だから、エウレカだって、きっとここで、何かを選んだんだ。
それに、ティプトリーおばさんが言ってたけど、
ここの、見た目がどんなに変わっても、
ここが、ここであるのは変わらないんだって。
レントン:オレは、昔君がここで選んだ事って、
凄い事だと思うし、
その凄さは、今も変わらないと思う。
ここが、変わらないのと、同じ様にね。
レントン:君が、例えどんな事を、前に選んでいたとしても
俺は、君を信じるし、
それに、俺は、
その時の、君から何も変わってない事を信じるよ。
エウレカ:変わった、
私、変わっちゃったかもしれない。
君が来てから私、
変わっちゃったかもしれない。(涙)
レントン:わかんない、
何でかわかんないけど、
俺は、この時、
心から、この娘の力になりたいって思った。
それが、俺の選んだ事だったんだよ、姉さん。
帰艦し、軍の空中戦艦を叩いた事は、自分ひとりの責任だと詫びるレントン。ホランドはウィールを渡し、月光号にレントン用の船室が割り当てられる。レントンは月光ステートの正式メンバーとして認められた。
エウレカ:変わってない。
私、変わってないよね。
そうでしょ、そうだよね、
ね、ニルヴァーシュ。
つづく
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文書化する才能の無さを思い知っています。。。さて、今回のお話は、エウレカと月光号の過去の巻です。ホランドとエウレカが、過去軍にいた時にやった虐殺、取り返しのつかない過去の姿、それを知るレントン。そして、レントンに影響を受けるエウレカ、二人のラブはいま羽ばたきます!(マテ
僕的には割りと好きな回です。でも、ホランドのDV爆発の兆候が見えてきて、ちょっとブルーな回かな。。。
【余談】
子供達の呼び順、エウレカ的には、メーテル、モーリス、リンクなのかな?メーテルが筆頭格?
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