交響詩篇エウレカセブン 第14話 メモリー・バンド
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ストナーは語ります、人間はすべてのものを理解できるわけでないし、すべてのものを表現できるわけではないと。コーラリアンがなんなのか、人間には説明できない。
ドミニクは語ります。サウスアイレスで、レントン、エウレカ、ニルバーシュTypeZEROと、ドミニク、アネモネ、ニルバーシュTypeTheENDが遭遇した事は、この先々に向けてのターニングポイントなのかもしれないと。そして、月光ステートについても語ります。未承認の新造艦であった月光号を、書類改竄や情報操作によってホランド達が手に入れた事、「非合法 カウンター カルチャー マガジン ray=out」誌の事、ベルフォレストに立ち寄って以降、TypeZEROの飛躍的な能力向上がみられる事。
月光号は修理のために、発掘現場跡FAC51(THE HACIENDA)に向かう事になった。エウレカはまだ医務室にいるが、順調に回復している。
つづく
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-セリフ-
ストナーは語ります、人間はすべてのものを理解できるわけでないし、すべてのものを表現できるわけではないと。コーラリアンがなんなのか、人間には説明できない。
ストナー:私の名前は観察者、
現象と心象の中間に位置する存在。
ストナー:あらゆる自然現象は、
何者かによって観察されねば、
その事象が記録されることは無い。
ストナー:私の名前は観察者。
あらゆる現象は、
私の様な中間に位置する者の目によって、
観察されることでのみ、
その存在を未来に残すことができる。
ストナー:君は、コーラリアンを知っているか?
コーラリアンと呼ばれる存在について、
我々が語れる言葉は少ない。
誰もが、それを、
まるで幽霊か化け物のように語る。
ストナー:しかし、実際はいずれにもあてはまらない。
コーラリアンを前にして、
我々の持つ語彙は、圧倒的に少ない。
ストナー:君は、コーラリアンを知っているか?
もし、我々に今の我々以上の
語彙が備わったとして、
しかし、きっと、
我々には、それを表現出来ないし、
その感じ取った事を、
分かち合う事さえも出来ないであろう。
ストナー:我々は、
コーラリアンの前では、圧倒的に無力だ。
(撃破されるKLF小隊の映像)
ストナー:言ってしまえば、
それは、砂漠の蟻が、
大空の先にあるものを語るに等しい。
ストナー:しかし、伝わらないからといって、
表層だけを語り、
本質から逃げるという行為に
満ち溢れたこの世界で、
それに則って言葉を紡ぐ事に、
いったい、
どれだけの価値があるのだろうか。
ストナー:伝わらないなら、伝わる努力をするべきだ。
その努力をしたく無いのなら、
永遠の沈黙をもって、
この場から立ち去るべきだ。
ストナー:それを、彼らは証明していた。
(クテ級コーラリアンの中のソーンに突入する際、取り乱すレントンの映像)
ストナー:大波を待つライダー達にとって、
そこに存在している事が、
全てを言い表していた。
ストナー:全ては体験を通して語られる。
ストナー:既に用意された、安易な言語でしか
表現出来ない彼らは、
その安易さの基に持ち合わせた
深い真実によって、
それを、あえて言葉として表現する。
ストナー:何を語る? 真実?
しかし、それはあまりにも、
浅い言葉でしかない。
それを人は、陳腐な言葉の羅列として
蔑むであろう。
ストナー:しかし、真実など誰がわかる?
目の前で起こった現象に対して
高尚な言葉で語る事。
それこそがその現象を矮小化させている。
ストナー:現象は現象でしかない。
現象を語るには、現象になるしかない。
ストナー:しかし、我々は、
現象そのものになる事は出来ない。
現象は、我々以外の所にあり、
我々以外の所から、
発生するものであるからだ。
(コーラリアンの中でレントンが見た姉の姿、エウレカと共に帰り、クテ級コーラリアンが消滅し、セブン・スウェル現象の光の映像。)
ストナー:そうなのだ、
現象は、俺達がいなくても起こる。
ただそれを目撃した者達には何かを残す。
それが、その者達にとって、
傷となるのか、はたまた、糧となるのか、
ストナー:それすら、波には関係がない。
(A-part END)
ドミニクは語ります。サウスアイレスで、レントン、エウレカ、ニルバーシュTypeZEROと、ドミニク、アネモネ、ニルバーシュTypeTheENDが遭遇した事は、この先々に向けてのターニングポイントなのかもしれないと。そして、月光ステートについても語ります。未承認の新造艦であった月光号を、書類改竄や情報操作によってホランド達が手に入れた事、「非合法 カウンター カルチャー マガジン ray=out」誌の事、ベルフォレストに立ち寄って以降、TypeZEROの飛躍的な能力向上がみられる事。
ドミニク:ただ一つ、わからないのが、
ベルフォレストである。
これまで彼らを追跡し続けてきた軍情報部の
分析から考えても、
あんな塔に、
彼らが立ち寄る理由が、わからなかった。
(月光ステートと軍の戦闘の映像:ベルフォレスト空港、シウダデス・デル・シエロ、)
ドミニク:しかし、その一見無駄に見える
ベルフォレストを経由した後、
TypeZEROの飛躍的な能力の向上が報告されている。
なぜ、彼らはベルフォレストに立ち寄ったのか。
そして、あのレントンと呼ばれる少年。
ドミニク:すべては、あそこから始まっている。
やはり、行ってみるべきなのだろうか、
ベルフォレストへ
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今回はあらすじとセリフを分けてみました。さて、今回のお話は、これまでの話の総集編と、少しの謎解きと新たな謎の提示です。それなりに良いシーンが流れますので、総集編にしては退屈しない回です。もっとも、今までにあった冗長な回と一緒にすれば、もっと良かったと思いますがね。今までよくわからなかった事について説明があります、ホランドが月光号をどうやって手に入れたかとかね。でも、物語の本質についてはまだ謎だらけで、さらに謎掛けしています。
【余談】
この回から主題歌が変わります。オープニングが「DAYS」から「少年ハート」へ、エンディングが「秘密基地」から「Fly Away」へ。エウレカ・セブンの魅力って、この曲の良さにもあるんですよね。ホントにイイ曲だらけです。
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